【長期レビュー】ソニーの最上位ヘッドホンMDR-Z1000
MDR-Z1000と言えば,ソニーのフラグシップモデルとして登場したヘッドホンですよね.
価格も,準高級機に位置する4万円程度で販売されています.
買ってみて,MDR-Z1000を凌ぐ解像度の機種はないだろうという気がします.
また,このハイスペックさから,雑誌やユーザーから高い評価を得ています.
そして,気になったので,実際に買ってみました.
詳細なスペックや,写真は他の方のレビューが沢山あるので今回は省略です.
なにより,良い点・技術的な面は,他の方のレビューの方が参考になると思うので,気になる点に絞って載せてみます.
下の方にリンクを載せています
使い勝手
長時間着けられない
意外と軽い(270g)のですが,耳の圧迫が強いので長時間つけるのには向きません.
具体的に比較するのが難しいのですが,KOSS QZ99よりやや弱い程度の圧迫感と感じます.
恐らく,遮音性を重視しての結果なのでしょう.
他のサイトでは,”軽やかな”と書かれていますが,せめて”モニターヘッドホンとしては”と付け加えるべきだと思います.
私は,2時間ほどで頭が痛くなり,イヤホンに切り替えてしまいます.
ちなみに,そのイヤホンとは,MDR-XB90EXです.
運ぶのに気を使う
価格が高く,折り畳み不可なので嵩張ります.
専用のしっかりとしたキャリングポーチが付属しますが,躊躇してしまいます.
というのも,バンド部分が革製で,ちぎれてしまわないか気になるからです.
触ってみると,細い金属で出来ているため,やや鋭利です.
耐久性は高いのだと思いますが,別のヘッドホンで壊してしまった経験があるので気になります.
リケーブルできる
1.2mと3.0mの2本のケーブルが同梱されています.
長さを調節できるのは,安心感がありますし,利便性も高いです.
ケーブルは,ネジのように回して固定するので,勝手に外れることはありません.
解像感は高い
私は専門家ではありませんが,この解像感は十分に満足出来ます.
よく比較されている前モデル(と言っても良いのか?)MDR-CD900STとは比較にならないほど向上しています.
また,今の音楽に多い”低音寄り”な傾向があるので,純粋なフラットではありません.
もちろん,音の分離も良く,高音までしっかり伸ばして鳴らしてくれるので,聴いてみると案外聴きやすいです.
ただし,あくまで”スタジオモニター”であり,”音楽を楽しむために造られた”ヘッドホンではないと感じます.
他のヘッドホンでは掻き消されてしまうような細かい音まで,しっかりとそのまま聞こえてきます.
(例えば,スタジオの環境音など,聴き逃しがちな音)
動画の撮影や音編集,レコーディング目的に使うならベストだと思います.
やはり,液晶ポリマーフィルム振動板やHDドライバーユニットを採用しているのが効いているのでしょうか?
液晶ポリマーについて,開発者の方が動画を載せていたので紹介してみます.
デザイン
地味で主張しないデザインですが,素材から高級感を感じます.
唯一の弱点としては,ソニーロゴのある黒い面がプラスチック製で,傷がついてしまいます.
(丁寧に扱えば大丈夫ですが…)
折角,本体をマグネシウム合金製にしているのですし,もう少し頑張って欲しかった所です.
ちなみに,下位機種MDR-ZX700でも同じデザインを採用しています.
MDR-ZX700の方は,マグネシウム合金ではありませんし,高級感は感じません.
また,MDR-Z1000のように赤色の”for STUDIO USE”ステッカーも貼られていませんが…
MDR-Z1000の仕様
型式 | 密閉ダイナミック型(耳覆い型) |
ドライバーユニット | 50mm、ドーム型(HD、OFCボイスコイル) |
感度 | 108 dB/mW |
再生周波数帯域 | 5~80,000 Hz |
インピーダンス | 24 Ω |
最大入力 | 4,000 mW |
コード長 | 約3 m/1.2 m |
コードタイプ | 着脱式 |
入力プラグ | 金メッキL型ステレオミニプラグ(1.2mコード) 金メッキステレオミニプラグ(3mコード) |
質量 | 約270g |
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