【2014年版】最近の注目!! 骨伝導イヤホン・ヘッドホンがオススメ
骨伝導イヤホン・ヘッドホンって,最近増えてきましたよね.
補聴器だけでなく,軍用ヘッドセットや,スマホにまで搭載されていますし…
聴覚の弱い方にも聴きやすく,耳を塞がないのがメリットです.
本格的な機種は,TEAC,専門メーカーのゴールデンダンス(日本)などが手掛けています.
ヘッドセット(通話向け)では、米軍機材に源流を持つJawBoneが一番人気です。
⇒ ヘッドホン / イヤホン / Bluetooth ヘッドセット
⇒ 原理について
⇒ 難聴の人に最適な理由
TEAC FillTune HP-F200
2008年発売 / レビュー / 30,000円台
老舗音響メーカーのTEAC製で,高いですが,品質も高いです.
トランスデューサー&アンプで,骨伝導向けに最適化して出力しています.
左右で音圧を変えられるなど,かなり高機能です.
メーカー | TEAC |
方式 | アンプ接続型ヘッドホン |
プロファイル | HSP,HFP,A2DP |
充電時間 | 3時間 (250mAh) |
通話時間 | 5時間 |
サイズ | 140×170×22 mm 50×104×14mm |
重さ | 130g(ヘッドホン)/58g(本体) |
充電 | ACアダプター |
公式サイト | teac.jp |
AUDIOBONE FIT
2011年発売 / レビュー / 8000円弱
ゴールデンダンス社の軽量・骨伝導ヘッドホン。
骨伝導機器メーカーですが、3年前の製品だからか微妙。
コードが弱いのと、防音処理が弱いのが最大の弱点。
軽量(31g)で、防滴、装着性は評価できます。
メーカー | Goldendance |
方式 | オーバーヘッドホン |
ドライバー | ダイナミック型 17mm |
感度 | 88dB |
最大入力 | 100mW |
インピーダンス | 8Ω |
重さ | 31g |
GoldenDance社の他の製品も載せておきます。
maxell HP-VBC40
2011年発売 / レビュー / 2,500円前後
価格も安く,骨伝導を試しに体感してみたい人向けです.
玩具のようなパッケージ&独特な(あまり良くない)音質なのが残念です.
本格的に骨伝導を期待するなら,もっとちゃんとした物をおすすめします.
(普通のイヤホンに,低音が得意な骨伝導を組み合わせた!というコンセプトです)
メーカー | maxell(日立マクセル) |
方式 | カナル型イヤホン |
タイプ | ハイブリッド骨伝導 |
インピーダンス | 8Ω(骨伝導振動ユニット) 16Ω(マイクロスピーカー) |
音圧感度 | 62dB(骨伝導振動ユニット) 105dB(マイクロスピーカー) |
最大入力 | 30mW(骨伝導振動ユニット) 20mW(マイクロスピーカー) |
コード | 1.4m Y型コード |
重さ | 21g |
カラー | ブラック,ブルー,ホワイト |
TEMCO HG40SAN-TBT
2008年発売 / レビュー / 13,000円弱
愛知県のトヨタ系商社,TEMCO製のBluetoothヘッドセット.
品質はそこそこですが,古めで,使い勝手・スペック共に時代遅れです.
特に,ボリューム調整(5段階)は,大きくすることしか出来ません.
メーカー | TEMCO |
方式 | Bluetooth ヘッドセット |
Ver | Bluetooth v2.1 +EDR |
プロファイル | HSP,HFP,A2DP |
充電時間 | 3時間 (250mAh) |
通話時間 | 5時間 |
サイズ | 130 x 80 x 133 mm |
重さ | 50g |
充電 | ACアダプター |
Jawbone ICON HD
骨伝導Bluetoothヘッドセットの定番、Jawbone。
米軍向けの技術を転用して、自分の話し声も(一応ですが)骨伝導で伝えています。
ノイズキャンセリングに力を入れていて、”第二の聴覚”という感覚が分かりやすいかと。
並行輸入品を中心に、Amazonでも安く購入できます。
メーカー | Jawbone by Aliph |
方式 | Bluetooth ヘッドセット |
Ver | Bluetooth v2.1+EDR |
プロファイル | HSP,HFP,A2DP,AVRCP |
マルチポイント | 2台 (同時接続) |
マルチペアリング | 8台 |
充電時間 | 1時間 |
再生時間 | 4.5時間(通話・音楽) |
連続待機 | 10日間 |
サイズ | 44×18×25 mm |
重さ | 8g |
充電 | ACアダプター、フィットイヤフォン |
Princeton PTM-BEM8
2013年発売 / レビュー / 4,000円弱
IT系商社プリンストン製で,おすすめできません.
そこそこの音質はあるようですが,耐久性・品質に難があります.
型落ち機種として,PTM-BEM7も販売されています.
メーカー | Princeton |
方式 | Bluetooth ヘッドセット |
Ver | Bluetooth v2.1+EDR |
プロファイル | HSP,HFP,A2DP,AVRCP |
充電時間 | 3時間 (250mAh) |
再生時間 | 6時間(通話・音楽) |
連続待機 | 250時間 |
サイズ | 17×53×12 mm |
重さ | 13g |
充電 | ACアダプター |
その他の機種
Princeton PTM-BEM8BK (レビュー)
Princeton PTM-BEM7SV / BK (レビュー)
サンコ- MP3プレーヤー WPBCM3PA (レビュー)
骨伝導の原理とは?
この図は,”骨伝導マイク”の原理を表しています.
例えば,耳を塞いでも,自分の発した声を聞くことが出来ますよね.
声帯から,骨を通してくる”骨導音”を拾っているためです.
そのため,この”骨導音”を高感度振動センサー(マイク)で拾うことで,直接に声を拾うことが出来ます.
ふつうは,耳から伝わる空気の波(振動)を外耳・中耳を経由し,内耳の渦巻管にある聴覚神経によって聴覚が機能します.
一方の”骨伝導”では,内耳の渦巻管に直接に振動を伝えています.
これが,”骨伝導”と呼ばれる所以です.
この骨伝導マイク・ヘッドホンのメリットは,
- 耐騒音に優れている(五月蝿い場所でも使える)
- 周りに聞こえずに使える(音漏れ防止)
- 装着位置の自由度が高い(口の近くにマイクがなくてもよい)
- 防水化しやすい(屋外や水中でも使用できる)
- 鼓膜が機能しなくなっても使える(補聴器にも応用)
などで,あまりにも騒がしい場合には,耳栓と併用すると使いやすいです.
骨伝導の感覚って?
骨伝導で聴く音は,”第二の聴覚”と形容できるような独特な”音”です.
耳を塞いでいると,「耳を塞いだ音(あの”波”のような音)」が聞こえ,自分の鼓動音と音楽が聴こえてくるという,不思議な感覚になります.
Shure(SE215など)などの高遮音性イヤホンで聴くのともまた違った感じです.
晩年のベートーベンは,ピアノに耳を当てて,骨伝導で聞いていたと言われます.
もしかすると,ベートーベンがイメージしていた音って,私達が聴いている音楽とは違ったのかもしれませんね…
Shure SE215のレビュー記事
⇒【長期レビュー】Shure SE215で喧騒から図書館並の静けさへ
難聴の人に最適って?
年配の方や,難聴の方が使うと,音が聴けるようになると言われることがあります.
これは,「鼓膜/外耳道」が「物理的に欠損/閉塞」している場合に,この部分をショートカットできるために効果が期待できるためです..
しかし,殆どの感音性難聴など、原因が「蝸牛~脳」にある場合は、骨伝導ならではの効果は殆ど期待出来ません.
この様に,全ての方に骨伝導機器をおすすめできる訳ではありません.
また,まだまだ発展途上のデバイスです.
それでも”可能性”のある機器だけに,興味をお持ちであれば,検討してみてはいかがでしょうか.