【レビュー】GeForce GTX 650tiなら、1.4万円で4画面に!
グラボ単体で、4画面出力できるGV-N65TOC-1GI/Aのレビューです。
(DVI-D×2 + HDMI + D-SUB )
NVIDIA製のGeForce GTX 650Tiを搭載しています。
これは、GTX 660に迫るミドルクラスの性能で、かなりお買い得です。
外観レビュー
いかにもGigabite系のグラフィックボードですね。
Windows8まで対応しているので、ロゴもあります。
表記の通り、メモリー(RAM)は1GBです。
代理店は、バッファロー系のCFD販売です。
1年保証で、電話対応なんですね。
(050-3786-9585)
同梱品は、かなりシンプルな4つ。
ドライバーのCD、多言語の説明書、本体、6pin電源ケーブルです。
比較的新しい電源なら、このケーブルを使うことはないでしょう。
レビュー
そこそこな大きさの直径100mmのファンを1基積んでいます。
このため、PCIポートを2ポート分の面積を取ります。(ごく普通ですね)
ファンの音量は、このスペックのものとしては静かで、不快感はありません。
裏面には、シリアルナンバーが黄色のシールに印字されています。
多くのデスクトップPCではこちらが上向きになります。
もちろん下の金色の端子が、PCI Express 3.0 ×16。
ご存知のように、マザーボードがPCI E 2.0でも動きますし、体感性能はあまり変わりません。
また、×1ではなく、×16サイズのポートに加え、その下の1ポート分の空いているか確認が必要です。
長さは、スリムPCでなければ普通は問題ないでしょう。
(ここでは、ミニタワーで、×16ポートの下に×1ポートが2つあります。)
後方にも冷却用のヒートシンクがあります。
プラスティックのカバーが尖っているので、触る際には気をつけたほうがいいです。
軽く手を切りそうになりました。
4画面出力に使おう
左から、D-Sub、HDMI、DVI-D 2つを使えます。
同時出力が可能なので、BIOSによってはマザーボードと合わせて6画面出力が可能になります。
もちろん、GV-N65TOC-1GI/A単体で4画面出力できます。
当たり前のようですが、案外と”レア”なことです。
DisplayPortを使わずに単体で4画面出力できるグラボは少ないです。
実は、GTX 650、GTX650 Ti、GTX 660を搭載した一部グラボにしかありません。
(3万円以下・Intel HD4000以上の性能を持つものに限る)
DisplayPortの変換はコストが高い
ライバルであるAMDのRADEON系と異なり、クロックジェネレーターを4つ搭載しています。
(Radeonでは、同期信号を処理が2つまでしかできませんので、2画面制限になります)
そのため、Display Portの変換に高価なアクティブタイプを使わずに済みます。
ちなみに、アクティブタイプの変換アダプターは、
- Sapphire Active DisplayPort to Single-Link DVI Adapter 44000-02-40R
- Accell Mini DisplayPort to DVI-D Active Single-Link Adapter B087B-006B
- 玄人志向 DisplayPort to DVI変換 アクティブ変換 Eyefinity対応 DP-DVI/A
などが売れていますが、いずれも3,000~5,000円前後です。
(AppleのThunderbolt ≒ Mini DisplayPort)
このため、グラボ単体での4画面出力には、NVIDIAのGeForceが無難なのです。
なかでも、GTX 650より4割近く高性能で、価格差の小さいGTX 650 Tiは、”コスパ”が良いです。
そのGTX 650 Ti搭載で、4端子をもつ最安が、このGV-N65TOC-1GI/Aという訳です。
ファンは静か
グラボで気になるのが、静音性と消費電力ですよね。
ゲーマーでなければ、性能以上に重要です。
この静音性については、一般的な使用ならクーラーの音よりも静かです。
実は、Core i7などに積んでいる内蔵GPUである、Intel HD5000比で約5倍の性能があります。
ところが、4画面でFullHD動画を再生しても、気になるほどファンは回りません。
オーバークロック対応だけあって、かなり放熱性能も高いのでしょう。
消費電力は少なめ
このGTX 650 Ti自体が110Wの最大電力を消費します。
そのため、PC全体の目安として、400Wの電源が推奨されています。
余裕を持って400~600Wくらいの電源を積んでおくとよいでしょう。
ちなみに、グラボなしのデスクトップPCに多い350W電源でも、動くには動きます。
しかし、負荷をかけると、電源の寿命が短くなったり、落ちたりします。
4画面出力のやり方について(4種類)
事務作業など向けに4画面出力をするために購入したのですが、いくつかの失敗がありました。
4画面出力をするためには、主に4つの方法があります。
- グラボ単体で4画面出力
- グラボ(2画面出力)2枚刺しで4画面出力
- オンボード(2画面出力)とグラボ併用する。
- USB経由で出力する
このうち、今回(1)のような、単体で4画面出力できるグラボは限られます。
注:
AMD Radeon系のグラボは、2画面まで。
(クロックジェネレーターという内部パーツが2つしかないため)
これが不要なDisplay Port入力可能なモニターのみ、残り2端子も使えます。
そのため、当初は、(3)のように安いRadeon系のグラボと、マザーボードにオンボードの端子の併用を考えていました。
本来は、グラボを差すとオンボードは無効になるのですが、BIOSの設定で併用可能なマザーボードが増えています。
ところが、BIOSの設定を変更しても同時出力ができず、挫折しました。
IGPU Multi-Monitorなどの設定を変更することで可能になります。
しかし、American Megatrend製のBIOSでは、そのような設定ができませんでした。
また、(2)のような、グラボの2枚刺しは、面倒くさいです。
PCI e 3.0 ×16を2ポート備えるマザーボードは少ないですし、×1サイズ対応になると、性能の低いものがほとんどです。
ZOTAC ZT-60605-10L(NVIDIA GeForce GT610搭載)などがありますが、2014年現在では化石のような性能です。
10年前ならありがたがれるのですが(笑)
そして、(4)のようなUSB経由は、論外です。
I-O DATA製のUSB-RGB2のように、6台程度まで拡張できるのは魅力的に見えます。
しかし、接続の安定性に欠け、使っていると結構問題が発生しやすいです。
レビューで、評価がバラついているのを見ると分かりやすいですよね。
あくまで、一時しのぎのつもりで使うなら、コンセプトも良い製品だと思いますが。
というわけで、長くなりましたが、GV-N65TOC-1GI/Aのレビューしました!
GIGABYTE グラフィックボード Geforce GTX650Ti 1GB PCI-E GV-N65TOC-1GI/A
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